どうしようもなく、春が好きだ
春は君が生まれた季節だから
春は君と出会った季節だから
春は君を想い出す季節だから
どうしようもなく、赤に焦がれている
赤は君の色だから
赤が私を守ってくれたから
君を想い出すときいつも赤がそこにあるから
でも私、気づいちゃったの
私はどうしようもなく赤が好きで、
どうしようもなく春に焦がれているのに
春は私の季節じゃないな
赤は私の色じゃないなって思っていること
なんでこんなに私は春が好きなのに、
私はこんなに赤を愛しているのに
何で私はそんな風に思っているんだろう?
よくよく考えて気づいてしまった
私は春にふさわしい人間じゃない
私は赤には不相応だって
そう思っていること
私にとって春は特別な季節で
私にとって赤は特別な色
そんな特別なものが私は似合う人間じゃない
そんな素敵な、人間じゃない
でも君は、そんな私を大切にしてくれて
愛してくれて
私は君のことを大切に思いながら
愛してると言いながら
君が何よりも大切に、愛してくれた私のこと
不相応な人間だ
君にふさわしくない人間だって思ってる
人はすぐに自分のことをいじめたがる
自分のことをいじめたって
罪悪感にかられないから
大切にできてなくたって
すぐにばれたりしないから
よくよく見ないと、気づかないから
だけどそれって本当に
自分の大切な人を大切にできているのかな?
あなたの大切な人は
私の大切な人は
自分の大切な人を大切にできないでいる私のこと
喜んでくれるのかな?
大好きな映画にこんな言葉があった
『大好きな人の大好きな人を好きになりたい』
大好きな人が自分のことを愛してくれるのなら
私たちはきっと
もっと自分のことを愛さないといけない
だってそれが、
自分の愛する人を丸ごと愛するということでしょう?
ふと思ったことなんだけど、人ってすぐに自分を卑下するよね。
「私はもういい年だから」
「こんなかわいいものは私には似合わないから」
「私はお母さんだから」
「ピンクとか可愛すぎるから」
きっと似たような言葉、みんな一度は言ったことがあると思う。
はっきり言って私は何度も言ってきている。
でもこれって、誰が決めたんだろう。
あなたがピンクを着たって、かわいいものを着たって、誰も文句を言う権利なんてない。
好きなものを選ぶのに、誰かの目を気にする必要なんて本当はないはずだ。
なのにいつだって人の目を気にしてしまうのはなんでなんだろう。
人から嫌われたくないから。
変な人だと思われたくないから。
でもそれって誰に嫌われたくないの?
誰に変な人だと思われたくないの?
あなたはあなたのことを嫌いな人に好かれたいの?
あなたはあなたを変な人だと糾弾する人が好きなの?
そうじゃないよね。
きっとあなたのことを好きな人は
あなたが好きなものに囲まれているのを喜んでくれるよね?
あなたが幸せだとよかったねって言ってくれるよね?
じゃあなんで好きなものを好きだというのに
好きなことを選ぶことに躊躇してしまうんだろう
自分の大切な人を大切にできる私になりたい
大切な人を丸ごと愛せる私になりたい
そのために私たちは、自分自身を丸ごと愛せるようにならないといけないのだと思う